プロフィール
アーティスト。統合失調感情障害の精神障害者。当事者研究者。精神科医のアンリ・エランベルシェ「創造の病い」や同じく精神科医の中井久夫の「個人症候群」、北海道浦河町の精神障害者のコミュニティ拠点「べてるの家」の活動方針である当事者研究によるユーモアなどといった概念に影響を受け、普遍化された症候群としての病ではなく、当事者研究として、また治療を芸術文化として捉え直し、さまざまな手段によって作品を表現している。自身の病を自己病名として「スクリーンショット教の大仏病」と名付けて治療解明自体を自己目的とした研究プロジェクトにした。スクリーンショット教の大仏とは、彼が初めて統合失調感情障害を発症したきっかけとなったのが、なぜかスクリーンショットをツイッターにアップロードすることが止まらなくなり、最終的に啓示的な幻覚の神秘体験をし、その後悟りを開いたことに由来している。
作品

スクリーンショット教の大仏
井上文一
2025
プロジェクト
Design:七海生雄