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カンヅメコノミー

缶詰。経済圏。アーティスト。2023年アーティスト中村悠一郎が企画した贈与経済をテーマにした公募展「プーノスカーヌ・プーヌ展」にて、北九州市在住でMojiko Art Platformを主催している池上貴弘が、出展者である平井亮汰に賞金としての貨幣の代替物(プーヌと展示では呼ばれていた)として、缶詰を贈った。そのことをきっかけに、2025年に中村悠一郎によって、賞味期限も数年単位で持つという持続性と、価格が数百円程度であり、ある程度一定の価値を持っているということ、食べることができるという機能性が担保されていることなどによって、人々に広く交換可能なものとして貨幣的なものとして成り立つのではないか、という発想に至り、実験的な経済圏として考案した。この経済圏はまたアーティストでもあり、缶詰で交換するということ自体がアートプロジェクトを成り立たせるメディウムとしても機能する可能性を持つ。

プーノスカーヌ・プーヌ展の記録写真
カンズメコノミー(プーノスカーヌ・プーヌ展)
2023
缶詰
サイズ不明
photo: 中村悠一郎