この章では、中村がよく用いる手法である解体と構成というテーマを掘り下げます。

 既存の世界で生産された人工的な物質のほとんどは、資本主義的な価値観で生産されています。しかしながら、中村は、資本主義の価値を否定するかのように、それらを解体し、芸術的価値へと変換を試みます。

 そのことによって、既存の見慣れたものから、何か見慣れないものへと変化を起こすことができると考えているようです。それは、ある種の見慣れたもの、既知のものの外部化なのではないでしょうか。


隅英夕 Eiyu Sumi

プロフィール

アーティスト。消費文化の象徴的な新聞の折込チラシという、消費のメッセージをバラバラに解体し、アートとして再構築すること。そして、誰でも容易に手に入る素材を用いることによって、民主的な表現というものを目指している。また、隅の拠点となっている福島県白河市の折込チラシだけではなく、各地の地域の折込チラシを送ってもらい、白河のコラージュと交換することによって、様々な地域性のあるコラージュを制作している。

Shirakawa

隅英夕

2024

折り込みチラシ、スティックのり、紙

29.7cm×21cm

Shirakawa

隅英夕

2024

折り込みチラシ、スティックのり、紙

29.7cm×21cm

Shirakawa

隅英夕

2024

折り込みチラシ、スティックのり、紙

29.7cm×21cm

Shirakawa

隅英夕

2024

折り込みチラシ、スティックのり、紙

42cm×29.7cm

Shirakawa

隅英夕

2024

折り込みチラシ、スティックのり、紙

42cm×29.7cm

Shirakawa

隅英夕

2024

折り込みチラシ、スティックのり、紙

42cm×29.7cm


メジェド・O Medjed O

プロフィール

アーティスト。メジェドとは、エジプト神話に出てくる「死者の書」に登場する謎の神であり、光線を放つ存在として描かれている。それとは、あまり関係ないが、自身のiPhoneに蓄積する写真や画像をフォトショップによって消しゴムツールや透明度、色相や彩度を変えたりしながらコラージュを制作している。

Untitled

メジェド・O

2024

デジタル

29.7cm×21cm

Untitled

メジェド・O

2024

デジタル

29.7cm×21cm

Untitled

メジェド・O

2024

デジタル

29.7cm×21cm

Untitled

メジェド・O

2024

デジタル

29.7cm×21cm

Untitled

メジェド・O

2024

デジタル

29.7cm×21cm


奈良橋舞 Mai Narahashi

プロフィール

アーティスト。折紙などをちぎった断片的なエレメントをランダムに配置し、計画的な要素よりも偶然性や即興性を重視した平面作品を主に制作している。ダダイズムなどの即興的なコラージュや抽象表現主義、形式主義、グラフィックデザインなどの影響を無意識的に受けながら制作している。

無題

奈良橋舞

2024

折紙、スティックのり、画用紙

21cm×29.7cm

無題

奈良橋舞

2024

折紙、スティックのり、画用紙

21cm×29.7cm

無題

奈良橋舞

2024

折紙、スティックのり、画用紙

21cm×29.7cm

無題

奈良橋舞

2024

折紙、スティックのり、画用紙

42cm×29.7cm

無題

奈良橋舞

2024

折紙、スティックのり、画用紙

42cm×29.7cm

無題

奈良橋舞

2024

折紙、スティックのり、画用紙

42cm×29.7cm


←第三章 生成する身体性

→第五章 解読できないコミュニケーション、メタコミュニケーション