時間は想像力で編まれます。
時間は記憶の中で巻き戻り、夢の中で飛躍し、文化や素材、言葉を超えてさまざまな形で現れます。それを時に無意識とも呼びますが、ここではあえて呼びません。
この章では、時間を「想像力のプロセス」として捉え、その可能性を探求する試みとして捉え直します。
時間を表すさまざまなメディアとその交錯そして贈与。
ガチャガチャのように予測不可能で偶然性に満ちた体験、異なる言語や文字が混ざり合うことで生まれる新たな表現、世界中から集められた写真が織りなす視覚的な旅、そして多様な素材が重なり合うアッサンブラージュ。
偶然と秩序、異文化と統一、素材と意味の間に広がる空間の中で、時間は多様な形で現れます。それは、過去と未来を結び、未知なる可能性へと開かれる瞬間そのものの贈与なのです。
GAME82
アーティスト。文字などを主なメディウムとしながら、意図的に意味を解体する表現方法をとるなど、言語中心のコミュニケーションの脱コミュニケーション化を図っている。主な展示に、2023年「Fluffy Society」KOGANEI ART SPOT シャトー2F(東京)、2024年「方・説トデネ法ル序カ」callbox(東京)、「救済?」GALVANISE gallery(宮城)など。


よげん?
GAME82
2024
ガチャガチャ、紙にレーザープリント、カプセル、台
38×32.8×120cm
photo:稲口俊太
栄燿一郎
アーティスト。トマトエージェンシー代表。2023年8月北海道のとあるトマト農園に訪れた後、トマトエージェンシーという世界中から個人的に撮影された写真を代理で発表するというプロジェクトを思いつく。2024年6月仙台のギャラリーGallery TURNAROUNDにて、様々な方法によって収集してきた1000枚以上の写真の中から選択した100枚以上の写真を展示した展覧会を開催。現在は、主にInstagram上での発表をメインに写真の収集を続けている。








The photographed world
栄燿一郎
2024
プロジェクト(200名以上の作者を含む)
サイズ可変
photo:稲口俊太
音井ひかる
造形作家。ガチャガチャのカプセルのサイズの空間を造形空間として捉え、そのサイズに収まるサイズの様々なアッサンブラージュ的なナンセンスな造形物を制作している。2019年から2020年にかけて、アーティスト中村悠一郎のプロジェクト『ガチャむらやⅡ』の景品として作品を提供。2023年には、贈与経済をテーマにした公募展プーノスカーヌ・プーヌ展において、お金に代わる賞金プーヌとして、アーティスト久保勝大に作品を200点以上寄贈。主な展示に、2024年「ノートパソコンをおむすびにしてポイ」さんさき坂カフェ(東京)など。現在、日本国内外の約100ヶ所のアートスペース、飲食店、本屋などに作品を点在させる巨大な展覧会「でっかい美術展」を計画中。

無題
音井ひかる
2020
ミクストメディア
サイズ不明

無題
音井ひかる
2020
ミクストメディア
サイズ不明

無題
音井ひかる
2020
ミクストメディア
サイズ不明

無題
音井ひかる
2020
ミクストメディア
サイズ不明