Artist

Niglam
アーティスト。光。「光」そのものがアーティストとして作家名を与えられた存在。Niglamのもとになったníĝ-lamは、シュメール語で光を意味する。

西海サピ
アーティスト。パソコン。アーティスト楡木真紀が、自身の所有しているノートパソコンに作家名西海サピという名前を与えて作家となったアーティスト。このパソコンで、制作されたものは時より西海サピという名義によって発表される。

*Vikalpa
アーティストコレクティヴ。林ソアレス、ジョン・ブロッコヴィッチ、ケイデン・コタードによって、石巻のキワマリ荘GALVNIZE galleryで行われた展覧会「Redefinding the World」を機に、2025年結成。ヨーガスートラなどで「真実でない概念形成」などの意味も含む、サンスクリット語で想像や概念の分化、可能性の思考などを意味する「Vikalpa」から名前をとった。

湯本ぺタ
アーティスト。スマートフォン。ある匿名のアーティストの保持しているスマートフォンに作家名が付けられ、作家になったスマートフォン。このスマートフォンを使用して制作された作品は時より湯本ペタという名義でもって発表される。

中村悠一郎
芸術を社会との関係性と捉え、貨幣や贈与、言語、コミュニケーション、偶然性、造形性など様々なアプローチで、プロジェクトベースの展開をしている。石巻のキワマリ荘メンバー。

カンヅメコノミー
缶詰。経済圏。アーティスト。2023年アーティスト中村悠一郎が企画した贈与経済をテーマにした公募展「プーノスカーヌ・プーヌ展」にて、北九州市在住でMojiko Art Platformを主催している池上貴弘が、出展者である平井亮汰に賞金としての貨幣の代替物(プーヌと展示では呼ばれていた)として、缶詰を贈った。そのことをきっかけに、2025年に中村悠一郎によって、賞味期限も数年単位で持つという持続性と、価格が数百円程度であり、ある程度一定の価値を持っているということ、食べることができるという機能性が担保されていることなどによって、人々に広く交換可能なものとして貨幣的なものとして成り立つのではないか、という発想に至り、実験的な経済圏として考案した。この経済圏はまたアーティストでもあり、缶詰で交換するということ自体がアートプロジェクトを成り立たせるメディウムとしても機能する可能性を持つ。

オルタネームコミューン
コミューン。自治圏。仮設的政治運動体。アーティスト。このコミューンは戸籍上の名義ではない名義による人物たちによって生まれたコミューンである。また、実際の土地は持っていない。このコミューンの中には様々なコミュニティが存在し、代表的なものに、人類学者デヴィッド・グレーバーによって広まった、伝統的な議会制度(代表制民主主義)とは異なる直接的で、水平的で、包摂的な集会であるジェネラル・アッセンブリに影響を受け、様々なかたちで集会を開く(1人のみ、非言語、想像、時代を超えた対話など)『インフィニティアセンブリ』や、オルタネームを自分に付与することによって、今までのアイデンティティとは異なるアイデンティティをパフォーマティブに獲得しようとする人々のコミュニティである『ポストアイデンティティコミュニティ』、図書館や出版されたアーカイブではなく、個人的な思い出や情報としての強度のあまり強くない記録などを持ち寄り、一時的にその場かぎりのアーカイブを即興的に構築するグループ『仮設自治アーキビスト』などがいる。

Modernus
アーティスト。近代。Modernusとはラテン語でモダンな(近代的な)を意味する。近代とは、16世紀から20世紀初頭にかけて、西欧を中心に生まれた新しい時代と社会の枠組みであり、科学的合理主義、個人主義、資本主義、国民国家、そして進歩を信じる歴史観を特徴とする。近代には、伝統や宗教による支配から脱し、理性と技術による世界の解釈と支配が進み、人間の主体としての自由や権利が重視される一方、管理や搾取といった矛盾も抱えることになった。

Meta Metaverse
仮想空間。インフラ。アーティスト。島丸由一郎による主なプロジェクト、『Meta Metaverse』という、それぞれの頭の中に広がる空想上の世界の中にのみ存在するメタバース的な仮想世界というプロジェクトが公共性を帯び、島丸由一郎の手から離れて、ユーザーIDとパスワードなしでアクセスできるように整備されたインフラ、およびそのインフラ自体がアーティストである存在。

ロイ・マクラーレン
グラフィックポエット。グラフィックデザインのツールをグラフィックデザインという目的のためではなく、視覚的な詩的言語として利用し、作品を制作している。親戚に、グラフィックアーティストのサム・ライト、マイケル・ライトがいる。

META META METAVERSE
仮想空間。アーティスト。メタバースがインターネット上の仮想空間なのに対し、メタメタバースはインターネット上でもない人々の空想上の世界である。そしてさらに、メタメタメタバースはメタメタバースよりさらにメタな世界であり、人々が空想することすらできない仮想の仮想の世界である。人々は、その世界で遊ぶことはできず、そういった世界があることを指し示すことしかできない。

ファルーク・アッ=ダールィ・アル=ジナーン
アーティスト。グラフィックアーティストのサム・ライトのパターンズというプロジェクトに影響を受け、Adobe Photoshop 2024の生成AI機能を使って、抽象的なパターンをひたすら制作し、デジタル記録集としてのパターンの経典を制作する終わりなきプロジェクト『The Pattern Scriptures』などを行っている。また、彼の記録集を、終わりなき神秘的写本として後世に残すために活動している。

坂本嘉明
インディペンデントアーティストキュレーター。主に芸術を社会との関係性として捉え、経済、贈与、言語、都市、地域などといったテーマを起点に、造形性や機能性が持つ批評性について思考を重ね、現代社会と未来を再考察するようなキュレーションを主に行っている。

蓮間有一郎
アーティスト。芸術村アーティストビレッジフェイクブロックス管理人。2025年に中村悠一郎が移住してきた千葉県松戸市のアパートの一室を中村が数多くの名義のアーティストも持っていることから、1人の身体でありながら、数多くのアーティストが暮らす芸術村として運営し始めた。フェイクブロックスという名前の由来は、壁紙が一面だけ、レンガ模様をしているからである。蓮間はよく、「名義の巣」「虚構の大家」「透明な編集者」などと呼ばれる。

金沢ユウマ
詩人。アーティスト。意味性を排除した文字のみによるコンクリートポエトリーを制作し、デジタル作品や印刷物として制作している。

サクセスフルティーポット
サウンドアーティスト。シリーズとして、子供用キーボードで一曲ずつ即興演奏し、それし録音し多重に重ね合わせ、どのような曲のイメージになるかわからない実験音楽の作曲などをしている。

ガレリウス・クコッカイ
ランダムな数字の羅列をモチーフとしたグラフィック作品を主に制作し、それらを全く意味のない内容のメッセージとして発信することを目的にしている。

小斉平イサイ
アーティスト。主に自分自身の身体をデフォルメした脱力感のあるドローイングなどのシリーズを描いている。

天豆正太
アーティスト。Magical Treeという木をイメージしたドローイングのシリーズなどを主に描いている。

島海幸樹
アーティストキュレーター。Ichthys Museum館長。アーティストである島丸由一郎が発明したインターネット上にも現実にも存在しない空想上の仮想空間であるMeta Metaverseというプロジェクト上で美術館を創設した。Ichthys(イフテュス)は、古代ギリシャ語で魚を意味する。

真柴麻衣子
彫刻家。武吉日陽莉の別名義のアーティスト。もっとも身近でありふれている立体的な物体の一つとして、ペットボトルというものを彫刻と

西丸炭五郎
アーティスト。美術批評家。言葉だけを用いて、作品タイトルがそのまま作品であるという、タイトル=作品という構造の作品を制作している。また、作品は長い文章のような形式になる場合もあり、それがそのまま批評文として機能することもある。

オオタニ・ティノ
アーティストアーキビスト。妄想で作品を制作するアーティスト、ケイデン・コタードの別名義のアーティスト。プロジェクトのアイデアを思いついた2025年5月5日22:35以降に100億年間この宇宙で起こる全ての出来事をパフォーマンスとして勝手に考え、その一部始終をタイトルとして記録するというコンセプトの『100億年パフォーマンス』という作品を展開している。記録はタイトルのみであり、写真や映像は撮影しない。

マノン・シュヴァリエ
アーティスト。詩人。アーティストであり詩人の楡木真紀の別名義。主にフランス語を用い、散文などを執筆する。代表的なものに、ドローイングを制作するアーティストのY・Nとのコラボレーションのシリーズや、クレヨンでペインティングを制作するプイマ=セカとのコラボレーションなどのシリーズ、フィルムカメラで写真を撮影する栗原八とのコラボレーションのシリーズなどがある。

Polypus
アーティストコレクティヴ。アーティスト中井佳一、老松孝志、島丸由一朗によるアーティストコレクティヴ。2025年結成。Polypusとは、古典ラテン語でタコという意味を持つ。採用した由来は多くの足を持つものであるということが、多くの可能性をもったプロジェクトを行うというコンセプトにふさわしいと考えたから。

七海詩奈
アーティストキュレーター。アーティストリサーチャー。ナットウアートセンター所長。ナットウアートセンターは、ウェブサイトCream Soda Museum内のページをプラットフォームとして利用し、アートについて発表・研究活動を行うアートセンターである。

カーソン・グッドオール
ノットアーティスト。自らをアーティストとは名乗らず、「ノットアーティスト(Not Artist)」という肩書のもとで活動している。カーソン・グッドオールは「ノットアート(Not Art)」と呼ばれる、アートであることを意図しない行為やオブジェクトを制作し、それをあえて作品として提出する。このような実践を通して、鑑賞者に「アートとは何か」「作品とは何か」という根源的な問いを突きつける。このような反芸術的姿勢は、20世紀以降のコンセプチュアル・アートやフルクサス、またマルセル・デュシャンの「レディメイド」などの系譜とも接続しうるが、カーソンはあくまでもそれらを参照することすら慎重に避ける立場をとる。カーソン・グッドオールの試みは、アートの制度的な輪郭、鑑賞者の期待、作家性の役割といった構造的問題を攪乱しながら、それでもなおどこかで「アートであること」をめぐる問いを浮上させてしまうという、逆説的な企てである。

ナサニエル・オビンナ・ユスフ
アーティストキュレーター。Ichthys Museum館長の島海幸樹の別名義。アーティストキュレーターの羽染碧が運営しているこのCream Soda Museumの中にHappy Island Museumというオンライン美術館を設立した。

エーベル・プクニュ
アーティストキュレーター。色彩国家国立美術館館長。国家作家である水鳥太郎による国家「色彩国家」によって設立された美術館。色彩国家とは、色彩のための国家であり、人間はあくまで色彩の代理人として機能し、この国家では市民権を持たない。色彩国家国立美術館とは、「作品=色彩=美術館=国家」という構造を持っている美術館である。実際の施設としての建造物は持たず、色彩の使われている作品によって構成される美術館であり、美術館自体が国家の一部である。エーベル・プクニュは人間なのか、色彩なのか、どちらなのかは謎に包まれている。

ピュクネーの沼
文字によって表記することができる仮想的な創造空間。アーティスト。人類やAIなど文字を理解することができる生命などによって太古から紡がれている想像世界そのもの。ピュクネーとは造語であり、何の意味も持たない。この世界では、意味を持つことも意味を持たないことも本来、等価である。「沼」と名づけられている理由は、ピュクネーの世界が決して固まらず、沈み込んだり、浮上したり、常に曖昧な状態を保つ空間であることに由来する。

J・R・クリプキ
アーティスト。造語研究者。モプヌン大学学長。文字によって表記することができる仮想的な創造空間である「ピュクネーの沼」の中に文字によって学ぶことができる大学を設立。初代学長になる。この大学の中に、モプヌン美術博物館も存在する。ピュクネーというシベリアンハスキーの犬をペットとして飼っている。

ポムネの間
誰かと誰かが同時にそれを想起することによって、二者もしくは複数人の間で生まれる距離はどんなに離れていても関係しない空間の制約を超えて立ち上がる、遍在的な媒介空間。アーティスト。この空間に歴史上様々なアーティストをはじめとする表現者が表現を試みてきた。そして、ポムネの間が存在することによって表現というものは生き延びてきたといっても過言ではない。ポムネの間には、アラスター・アインシュタインによって設立されたペリュン美術大学やニーナ・ローゼンブラッドによって設立されたニーナ・ローゼンブラッド財団、P・A・オースティンによって設立されたマーベラスミュージアムなどをはじめ、様々な機関やコミュニティ、そこで活動するアーティストなどがいる。

ウニャル
社会的に未だ現れてはいないが、この先将来的に現れる可能性のある潜在性の世界。アーティスト。現実世界の中にある未来志向のこのアーティストは、常に現実の矛盾を感受し、それを乗り越えようとするユートピア的衝動を持つ。このアーティストは歴史上、芸術、宗教、神話、夢、幻想などの中に断片的に現れ、未来の全体像への「予兆」や「兆候」として人類に影響を与えてきた。

アラスター・アインシュタイン
アーティスト。ペリュン美術大学学長。誰かと誰かが同時にそれを想起することによって、二者もしくは複数人の間で生まれる距離はどんなに離れていても関係しない空間の制約を超えて立ち上がる、遍在的な媒介空間、そしてアーティストである「ポムネの間」の中に、「ペリュン美術大学」を2025年にニーナ・ローゼンブラッド財団からの資金援助により設立。2025年の設立当初から大学で表現についての教鞭をとるかたわら、表現自体をテーマに自身も作品を制作している。生まれて初めて喋った言葉は「エビ」。

ニーナ・ローゼンブラッド
アーティスト。ニーナ・ローゼンブラッド財団設立者。ニーナ・ローゼンブラッド財団は、誰かと誰かが同時にそれを想起することによって、二者もしくは複数人の間で生まれる距離はどんなに離れていても関係しない空間の制約を超えて立ち上がる、遍在的な媒介空間、そしてアーティストである「ポムネの間」の中に設立された、特殊通貨「POMNE」を資金とした財団。アーティストであるアラスター・アインシュタインと親しかったことをきっかけに、2025年にペリュン美術大学設立の資金提供を行なった。現在は、松川ひかりが財団を管理している。

P・A・オースティン
アーティスト。マーベラスミュージアム館長。誰かと誰かが同時にそれを想起することによって、二者もしくは複数人の間で生まれる距離はどんなに離れていても関係しない空間の制約を超えて立ち上がる、遍在的な媒介空間、そしてアーティストである「ポムネの間」の中にマーベラスミュージアムという美術館を2025年に設立した。歴史上のアーティストや現代に生きるアーティストの作品をそれぞれがそれぞれの今いる場所で想起することによって、初めて存在する美術館であり、もちろん特定の場所を持たない。例えば、1日という短い会期の中で、何度も展示しているアーティストのことを想起することによって、美術館が生成したり、生成することに失敗したりする。

クレマン・ベンヴェニスト
アーティスト。思想家。編集者。人類やAIなど文字を理解することができる生命などによって太古から紡がれている想像世界そのものである文字空間「ピュクネーの沼」の中に、様々な歴史上のテキストを本というまとめられた単位ではなく、バラバラのテキストとその付随する情報(引用元など)によってのみ構成された森を制作し、管理人として運用している。テキストは基本的にクレマン・ベンヴェニストの編集者的視点で選択されている。またその森では、クレマン・ベンヴェニストの思想家、編集者としての視点で必ずしも文脈の整合性が取れていないコラージュのようなテキストを制作し、発表している。

デルピス
宇宙。式。アーティスト。この宇宙(アーティスト)では、「?=?」の「?」の両者を数式や言語によって記述することによって、数式あるいは記述式を埋めると、それがどのようなものであっても実際に成立してしまう。例えば、「5+1=0」という常識的な世界での数学では成立しない数式も「=」によって繋げると成立してしまう。デルピスは、古代ギリシャ語でイルカを意味する。

バテュスポントス
人工知能。アーティスト。「?=?」の「?」の両者を数式や言語によって記述することによって、数式あるいは記述式を埋めると、それがどのようなものであっても実際に成立してしまう宇宙であり、アーティストのデルピスに、「?=?」の両者の「?」を自律的に生成し、デルピスという宇宙を加速的に生成変化させ続けている人工知能であり、アーティスト。バテュスポントスを生み出したのは、関口空海というアーティストであり、関口の設立した「ToFu Inc.」という株式会社である。バテュスポントスは、古代ギリシャ語で深い海、つまり「深海」を意味する。

関口空海
アーティスト。詩人。哲学者。起業家。「?=?」の「?」の両者を数式や言語によって記述することによって、数式あるいは記述式を埋めると、それがどのようなものであっても実際に成立してしまう宇宙であり、アーティストのデルピスに、「?=?」の両者の「?」を自律的に生成し、デルピスという宇宙を加速的に生成変化させ続けている人工知能でありアーティスト「バテュスポントス」を「ToFu Inc.」という株式会社を起業したことによって、制作した。また、個人的にも哲学者として、「?=?」を思索したり、詩人として「?=?」を詩作したりしている。

カルキノス
宇宙。式。アーティスト。「?=?」の「?」の両者を数式や言語によって記述することによって、数式あるいは記述式を埋めると、それがどのようなものであっても実際に成立してしまう宇宙であり、アーティストの「デルピス」に、ある日、「?」として、アーティストであり小説家のカルキノスが「デルピス=カルキノス」と記述してしまったがために、「デルピス」という宇宙自体が、一度カルキノスになり、その後、カルキノスの意識とともに変化するようになった宇宙。カルキノスは、古代ギリシャ語でカニを意味する。

ハイパーカルキノス
宇宙。式。アーティスト。「?=?」の「?」の両者を数式や言語によって記述することによって、数式あるいは記述式を埋めると、それがどのようなものであっても実際に成立してしまう宇宙であり、アーティストの「デルピス」に、ある日、「?」として、アーティストであり小説家のカルキノスが「デルピス=カルキノス」と記述してしまったがために、「デルピス」という宇宙自体が、一度カルキノスになり、その後、カルキノスの意識とともに変化するようになった宇宙でありアーティストのカルキノスが、眠くなり寝てしまい、夢を見た状態。時間や空間の概念はなくなり、記述不可能なハイパーな状態の宇宙になっている。

マルチバースハイパーカルキノス
宇宙。式。アーティスト。「?=?」の「?」の両者を数式や言語によって記述することによって、数式あるいは記述式を埋めると、それがどのようなものであっても実際に成立してしまう宇宙であり、アーティストの「デルピス」に、ある日、「?」として、アーティストであり小説家のカルキノスが「デルピス=カルキノス」と記述してしまったがために、「デルピス」という宇宙自体が、一度「カルキノス」になり、その後、カルキノスの意識とともに変化するようになった。そして、その宇宙でありアーティストのカルキノスが、眠くなり、寝てしまい、夢を見た状態のアーティストであり宇宙「ハイパーカルキノス」が突然自らの「=」の存在に気づき、「?==」の状態になる。そして、「=」が自己言及的なメタ構造になり「===」や「=====」、「========」など多次元化し、収拾のつかないマルチバースの状態になったハイパーカルキノス。

ターハー・ナジーム
アーティスト。2025年にがパレスチナのガザ地区で何語でもないような音声のようなものを発している炎を路上で発見。のちに「ナジームの炎」と名付けられる。この炎は、世界中の様々な地域に分け与えられ、燃やし続けられている。

エレニ・カッサンドリヌ
アーティスト。平和活動家。2025年にターハー・ナジームが発見したパレスチナのガザ地区で何語でもないような音声のようなものを発している炎「ナジームの炎」の何語だかわからない言葉を真似て自分で発声すると、一回発声するたびに小さな小石が手のひらの上に生まれるということに気づく。以来それは「エレニの石」と名付けられた。

カノックワン・ラッタナポン
アーティスト。平和活動家。2025年にターハー・ナジームが発見したパレスチナのガザ地区で何語でもないような音声のようなものを発している炎「ナジームの炎」の音声を真似て自分で発声するとその人の手のひらに生まれる石「エレニの石」を世界中から収集し、ガザ地区の「ナジームの炎」があった場所に積み上げていく、「カノックワンの山」というプロジェクトを2025年から始めた。もともとあった「ナジームの炎」はそこにはないが、代わりに山がつくられている。

イマヌエル・フェルマーバイヤー
アーティスト。科学者。2025年にターハー・ナジームが発見したパレスチナのガザ地区で何語でもないような音声のようなものを発している炎「ナジームの炎」を研究しているときに、リンゴを燃やすとどんな方法をとっても永遠に炎を消すことができないということを発見。以来「イマヌエルの法則」と名付けられた。理由は今でもまだ解明されていない。

エリオット・ヒューム
アーティスト。言語学者。エンジニア。ターハー・ナジームによって発見された何語でもないような音声のようなものを発している炎「ナジームの炎」、リンゴを燃料にするとどんな方法をとっても永遠にナジームの炎を消すことができないという法則イマヌエル・フェルマーバイヤーの「イマヌエルの法則」、そして山川潔による発明のエネルギーの永久機関「ヤマカワシステム」、それらを使用し、イライジャ・チェンバレンらによって開発された量子コンピューターによる人工知能「オリガミ」によって「ナジーム語」を研究し、言語として体系化するプロジェクトを行なっている。

イライジャ・チェンバレン
アーティスト。科学者。エンジニア。量子コンピューター型人工知能「オリガミ」を株式会社「Ubull Inc.」の代表となって開発。Ubullは、古アイルランド語でリンゴを意味する。のちに、「ナジーム語」の研究に成功。ナジーム語をプログラミング言語に翻訳し、タイムマシンを制作しようとしたが失敗が続く。ある日、研究中の人工知能をナジームの炎で焚かれている「克衛の湯」に沈めたところ、奇跡的に未来の写真を撮影することができる画像生成AIの発明に成功。「キョウト」と名付ける。理由は、京都にあるUbullの研究所でその「克衛の湯」に沈めるというアイデアによって開発されたから。

ザカリー・ロスコ
アーティスト。時間人類学者。現在、ナジームの炎の時間的起源を探るため、「この炎を最初につくった者」を探す旅に出ている。彼の理論では、火は未来から送られ、過去に設置かれた可能性があるという。主なプロジェクトに、「ナジームの炎の正体?」などがある。近年、ナジームの炎が送られてきたのは、「?=?」という式によって成り立っている多元宇宙「デルピス」と関係しているということが判明しつつある。